代アニの声優養成所を体験、オーディションは焦った(36歳/女性)

現在36歳、千葉県出身の女性です。

声優養成所に通おうと思ったきっかけは高校受験の時にアニメの世界に興味があったからです。進路に、アニメの絵を描くほうに進むのか、それとも声をあてる方の役者に進むのか悩んでいる時期があったので、高校見学の一つとして声優コースの体験入学に行くことにしてみました。

選んだのは当時テレビコマーシャルでも有名だった代々木アニメーション学院。その養成所しか知らなかったというのもありますが、代々木アニメーション学院なら有名だし安心だと思ってここを選びました。

オーディション内容はぶっつけ本番的なところがあり、とても緊張しました。面接官の方は至極静かで淡々と質問していたと思います。出身地や趣味を聞かれて、カンタンな雑談をしました。怖いという印象はありませんでしたが、とても焦ったのを覚えています。

授業内容はその当時放映されていたアニメシーン(少女革命ウテナ等)に声をあてていくというスタイルのレッスン方法でした。この授業は講師の先生に当てられた人しか参加できないスタイルでしたが、最初に『ガヤ』という全員で声を出して作り出すシーン(私の時は敵が攻めてきて人々が逃げまどうシーンでした)では自分も直接演技をすることが出来ました。

講師の方は女性と男子の2名で、当時美少女戦士セーラームーンの愛野美奈子(ヴィーナス)役をやっていた深見梨加さん、オカマ系の役柄が多く演じていらっしゃった高橋広樹さんです。時間割は12時の1時間休憩を挟んで10時から12時、13時から17時でした。お昼に出た食事も無料で美味しいお弁当だったと思います。

授業の最後には記念として深見梨加さんと高橋広樹さんと一緒に記念撮影をしました。体験入学でしたので費用負担は全て代々木アニメーションが持っており、自己負担は交通費のみでした。

効果としてはやはり一日の体験だけではよくわからず、自分に本当に素質があったかどうかは今でもよくわかりません。ただ『ガヤ』のレッスンの時に最初の収録で、恥ずかしくて声が出せずに終わってしまったので、自分には向いてないのかも。。。才能は無いのかも。。。と思ったのが正直な感想でした。

あの瞬間に瞬発力を出して演技を出来なかったことは今となっては素質は無かったんだなと思っています。当時楽しかったことだけは確かでしたけどね。

その後声優としてはデビューはしませんでしたが、今でもモデル事務所に所属しています。現在代々木アニメーション学院には通っていません。

声優の養成所に入ろうか迷っている方へのアドバイスとしては、養成所に入るよりも、芝居を基本的に教えてくれるような劇団に入ったほうが近道かもしれません。声優養成所だと道が固定されてしまうので、もっと色々教えてくれる劇団に入団したほうが、後の活動に幅が出ると思います。頑張って下さい。

※代アニ声優コースは以下で詳しくレビューしています。

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