エヌジー声優養成所に通った口コミ体験談(42歳/男性)

わたしの年齢は42歳。性別は男性です。大阪府にあったエヌジー声優養成所に通いました。

もう10年近く前の話になるので、今とは状況が変わっているかもしれませんが、お話したいと思います。

期間的には、短期コースを選び、三ヶ月ぐらいで卒業しました。そのときの経験は今でも役にたっています。通った理由としては、アナウンシングというよりも、コメンテーターとして放送業界に入りたい思いがしましたので、ちょうど資金的に提供してくれる人も現れ、早期に決めてしまおうと思い、短期トレーニングを行いました。

オーディション内容としては、まずトレーニングスクールに入るために、発生方法として演劇の方法を取り入れた、声量をベースにした試験をとりました。そして、その録音をもって、声の張りだけでもありますといった感じで、スクールに入りました。面接としては、マイクの前にあがらないことを意識しましたので、多くの人達の前で、緊張はしましたが、自己紹介等をできるくらいのレベルは見せました。

授業としては、まず笑い声の訓練として、伝統としての発生方法や、先方に失礼のない笑い方の授業などを受けました。これは、笑いをマイクに入れたケースに、相手が不快に思わないかどうかについて、よく聞き取る訓練をしました。

つまり、コーチに今の笑い方で問題ないでしょうか?と突っ込んだ質問を繰り返し、自分のマイク音声がちゃんと業界の放送内に入るかどうかの聞き取り訓練を行ったのです。そして、あらゆるコーチに聞いてみようと思い、放送関連内外の人に、今の自分の発声や笑い方について、失礼ではありませんでしたか。と質問する癖をつけていきました。その訓練であっても、年配から年少の幅に至るまで、自分が失礼な笑いをしていないかという聞き取りを、スクール外でも続けました。

そして、マイクに声量が入る場合に、カラオケなどで練習を重ねて、その声量だけではなく、句読点や濁音についての、自身で聞き取り調査をしました。スピーカから流れてくる音量に、聞き取りやすさがあるかをリアルタイムで確認していました。

講師は年配の方もいました。ですが、年配の年期のはいった方はスタジオにいない場合があるので、個別に連絡をとって、失礼ではありませんでしたか?と聞くくせをつけるようにしていました。

時間としては、働きながらであったので、終末に週一というかたちで、授業に入り、料金としては、その入室料というかたちで、500円ほどかかったと思います。毎回の訓練が一時間内で済めばいいのですが、実際延長になるとその都度超過料金がありました。これは入学金とは別になります。

結果としては、レコーディングなどの際に、人脈ができていたことがありがたかったです。そして、デビューに際しても、年配の顧客を相手に、恥ずかしくない声を出せるようになっていました。特に精神面では鍛えられましたので、その後のステージに有効に役立っています。

その後は、声優の事務所のことも考えましたが、スクールの人とのつながりから、すぐに声優の業界へ入ろうとするのは控えました。学校への恩があったので、その学校が出向先を調べてくれれば、一応の挨拶回りと、その後の展開において、取引先を重要視するという流れをちゃんと汲むようにしています。

現在は、その学校の先輩というかたちで、自身でも後輩の育成に尽力しています。後輩たちはやはり新人ですが、この声の張りやはっきりとした明瞭感ある発声について、よく指導しています。自分自身も、最新のマイクであればどのようにレコードされるかをチェックするようにしています。その結果として、スタジオが違うと声の入りが違うという説明を、事前に踏むようにしています。

そうすれば、自分自身の訓練と、新人の慣れに役立つかと思うからになります。声優養成所というのは、ざっくばらんで、あまり指導がされないなどの不満はあります。そして、仕事をしながらであれば、どのようにしたらいいのかの時間的な問題も出てきます。

ただし、自分から自分のできないところを発見し、がむしゃらに質問して、この声で電波に入っても、問題ないかを入念にチェックすることが必要です。つまり、待受状態では訓練にはなりません。

そして、多くの人達が聞くようなときに、相手を不快にさせたり、相手の心を崩しては意味がありません。ですので、相手の心の配慮し、その意味を汲むようなはたらきとして、声の業界で仕事をするようにしています。

これは、もともとというより、いろんな人と交わって、自分が失礼なことをしていないか、入念なチェックを入れる癖をつけるという点で攻略できます。つまり、空気を読むだけではなく、実際に自身の声を聞いた人に、評価というものではなく、クレームはないかと、質問していくのです。このようにして、ミスのない声優業が達成できるのだと考えています。

自分から、放送におけるミスを探すのを、まず自分自身の改善からという観点で行えば、声優養成所も役に立つでしょう。